高嶋英巳子さん インタビュー編 第3話

第3回ゲスト:高嶋英巳子さん

福井県あわら市でタイ古式マッサージ「INDI」を営む高嶋英巳子さん。愛知県から帰郷しOLだった頃からSympa福井店(1号店・福井市田原町)に通ってくださるお客さまでした。30代後半で16年勤めた会社を辞め、タイ古式マッサージの道へ。
今回は、あわら温泉街にできた足湯施設「芦湯」前の気持ちいい芝生にて。
1972年3月6日生まれ 福井県あわら市出身

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第3話「短所は長所」

———開業してどれくらいになりますか?

5年になりました!
2010年の10月に白山に登ったんですが、一緒に登った友人を1人目のお客さんということで山で施術して、そのままその日を開業日にしました。
あ、白山は私のパワースポットです。
緑がたくさんあって空気が澄んでいて大好き! こころ洗われます。
開業してからも毎年欠かさず登ってます。
「ありがとうございます、今年もなんとか1年やってこれました」というお礼と報告を兼ねて。

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———タイから戻ってきて、すんなり開業できました?

いえ…。
自宅を仕事場に選んだので、母が「突拍子もないことしないで」と反対してましたね。
田舎で近所の人の目もあるのに、と看板も立てさせてもらえなかった。

———強行突破ですか?

うーん、看板は最初立てなかったけど、チラシを作って配ったり、知り合いのお店でクイックマッサージをさせてもらったり。
そうやってお客さんに直接会う営業で少しずつ広めていって、一年くらいで、やっていけそうだという目処が両親にも伝わったのか慣れてくれました。

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———マンションを借りて…という発想もありましたか?

考えなくはなかったけど、私は「あるものでなんとかしよう、それでいいじゃない」という性格で…笑。
今のINDIは祖母の部屋だったんです。
物置になっていたのでもったいないなと思って。
生活する自宅とは玄関も別だし、マッサージの世界に入ろうと思ったのは幼いころの祖母の言葉がきっかけだったし。

———「来よう!」と思って来ないと分からない場所だから、隠れ家サロンみたいですよね!

そうそう。
見つかりたくないという方もたまにいらっしゃるので。
仕事中の営業マンとか。笑
あと、マッサージに行くところを見られるのがイヤな方もいて。
短所が長所になる、みんなが言うデメリットは私にとってメリットだと思ってます。

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———仕事として始めてみてどうでしたか?

会話することも仕事なんだなと驚いてます。
職人のようにもくもくとマッサージするものだと思っていたから。
もちろん、体を良くしたいからマッサージに訪れるんですけど、体が凝ってる方は精神面でも溜まっている方が多いんですよね。
だから、皆さん、たくさんしゃべって発散して帰る。
そういうお客さんを受け入れられるのは、歳を重ねてから起業したからかなと。
きっと若いときの私だったら、お客さんの言ってることが理解できなかったと思う。

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———なるほど。

マッサージや整体、気功など、体の一部を使って相手の痛みや不調を取り除くときって、施術者が「吸い取ってくれる」というイメージがありますが、実際どうなんでしょう?
こういう仕事でダメになる人って、「吸い取ってしまう」人。
手の平と足の裏は吸い取りやすい部分だから、上手な人ほど吸い取ってしまう。
それで自分が身体を壊して辞めていってしまう人もいます。
ちゃんと吐き出さないといけないんですよね。

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———高嶋さんはどうやって吐き出してますか?

わたしは体を動かして発散してます!
大事なのは「溜め込まない」ってことかなと思ってます。

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———さて、ここからは3着目のCinq symphonieを着てみた感想です。いかがでしたか?

帽子、久しぶりにかぶりました。

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このコートは、シンプルなのにさみしくならないですね。
質感がいいからかな。
シンプルなものが好きなんだけど、そういうものを選ぶと寂しくなりすぎるときがあって。
でも、このコートはそれがない。
そして軽い。
襟もいい感じ。

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重ね着してたシャツワンピースもかわいい!
太ももがちょうど隠れる丈なのも嬉しいです。

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さて、次回は高嶋英巳子さん最終回。
高嶋さんをよく知る友人からみると、高嶋さんてどんな印象?
ご友人の綾さんに登場してもらいました。
最後までどうぞお楽しみに。

撮影地

湯のまち広場 源泉かけ流し あわら温泉 芦湯
ふたつの源泉を引き、温度のちがう5つの浴槽からなる無料の足湯施設。浴槽には貴重な笏谷石を使用しています。数寄屋風の建物は夜になると照明が灯り、花菖蒲や白鷺をあしらったステンドグラスが彩りを添えます。湯のまち広場ではマルシェやヨガなどさまざまなイベントを開催しています。

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取材・文:吉田知奈(あわら市出身)写真:前田 龍央(福井市出身)