第2話「タイは危険!?」

———仕事を辞めて、タイへマッサージ修行に行かれたんですよね。タイはどんな街でしたか？

タイは首都のバンコクでも緑が多くて鳥の鳴き声も聞こえて、たくさんビルが建ってるけど地震がないからか、贅沢な造りの建物が多かった印象ですね。
一軒家のお店がたくさんありました。
バンコクのワット・ポーという寺院がタイ古式マッサージ発祥の地で、街にはコンビニよりもマッサージ屋さんのほうが多いくらい、タイは“スパ天国”。
女の子が道にずらっと並んで客引きのようなことをするエリアもあって、そこはお客さんがマッサージする人を選べるというシステムです。
そういうところよりも、もっと質のいいマッサージをしてもらいたいという日本人は別の場所に行くことが多いみたい。
価格的には日本の３分の１でできちゃうから。

———どんなところでタイ古式マッサージを修得したんですか？

私が習っていたのは一軒家で、カフェとブティックスパを一緒に経営してるとこ。
タイに住んでる友人が見つけてくれたところなんだけど、オーナーが日本人で教えてくれる先生はタイ人という環境で初級・中級・上級と学びました。
上級まで修得すると仕事として開業してもいいレベル。
教えてくれた先生は男性の方だったんだけど、教え方とか考え方がすごく私にぴったりで、いい先生に巡り会えたな〜って思いました。

タイで取得した資格の数々

———それはいい出会いでしたね！　何ヶ月くらい学びました？

私は一度日本に戻ったけど、滞在してたのは合計約３ヶ月。
初級・中級が終わって、いったん日本に帰っているあいだにタイでクーデターが起きて…。
日本で報道されているのを見るとすごく大げさに聞こえちゃうよね。
でも、そのときの私は「飛行機が動くなら行く！」と決めていて。笑

———すごく危ないじゃないですか！

うん。いろんな人に止められた。笑
タイへ出向してる社員を日本に帰ってこさせている企業もある中で、私は「教えてくれる先生が来てくれるなら学校に行こう」と。
それで、日本を出発する前に先生に連絡して、「学校やるの？」と聞いたら「やる」と返事がきたので、クーデター中だったけどタイに行きました。
向こうに着いて連絡を入れたら、さすがに「よく来ましたね」と驚いた様子でしたね。笑

———日本では考えられない状況ですね。

外出禁止令が出てましたね。
夜７時以降は外に出てはダメとか。
あと、公共交通機関も動いてなかった。
タイに着いたはいいけど、学校に行こうにも行けない状況でした。
でも、運良く開講日にそれが解けたの！
おかげでなんとか授業を受けられました。

———学校には高嶋さんと同じような方がたくさんいらしてたんですか？

それがぜんぜん。笑
タイミングがいいというか、なんというか…
日本人向けの学校だったので、通っていたのは日本のセレブな奥さんたちが多かったんですね。
同じクラスになる予定だったその方たちは趣味で習う程度だったので、わざわざ危険なときに怖い思いをしてタイに来る必要はなかったんですよね。
なので、先生とほぼマンツーマン。笑
ものすごく濃い内容で授業が受けられました。
あのときのことを考えると、あらためてスゴイなと思う。
我ながらがんばった！！
あと、たまたま同じクラスになった女性は日本でも有名な大企業に勤めてるタイ在住の方で、運良くその方が通訳もしてくれて、現地に住んでる人しか知らないマニアックなマッサージ屋さんにも連れて行ってもらいました。
自分で言うのもなんだけど…
たった３ヶ月の滞在だったけど、ふつうに行った人の１年分くらいは充実した濃い時間を過ごせたと思う。

———なるほど！　それで日本に帰ってきて「INDI」を始めることになるわけですね。

はい！

———さて、ここからは2着目のCinq symphonieを着てみた感想です。パンツは1着目のものと同じ。この組み合わせは上下でセットアップのようになっています。高嶋さん、いかがでしたか？

これは私にとって、かなりのオシャレ着です。笑
ふだん、なかなか着ないのですごく嬉しかった。
いちばん好きかも。
汚したくないから天気がいいときに着たいな！

このパンツはラインがほんとにキレイ！
私はけっこう太ももが太いから、いつもそこでひっかかっておかしなラインになっちゃうんだけど、これはそんな私でもキレイなラインが出るよう考えられてますね。

しかも、着た感じがゆったりと幅広いのにスッキリして見えるのはナゼ!?（嬉しい誤算）

———おしりがキュッと引き締まって見えるのも素敵ポイントですよね！ありがとうございました！

オンラインショップはこちら

当時のできごとをけろっと話していましたが、本当はとっても勇気が必要だったはず。
そんな必死の思いでタイ古式マッサージを修得した高嶋さんですが、「INDI」を始めるにあたり、家族の大反対を受けてしまいます。
次回はこれから起業を考えている方も参考になるかもしれません。
30代後半から新たな道を切り開く高嶋さんの今と昔のお話し。
どうぞお楽しみに。

撮影地

Coniglia（コニーリャ）（福井県あわら市二面33-2-3　TEL. 080-3742-7144 http://ameblo.jp/conigliaconiglia/）
えちぜん鉄道あわら湯のまち駅の裏にある、もちもち生パスタとできたて豆腐が人気のお店。家業の豆腐屋さんでは、地元産の大豆にバロック音楽を聴かせた豆腐作りをしていて、この豆腐のファンも多く、コニーリャのレジでも販売中。店の真横に線路が走り、ローカル電車を眺めながらほっこりできる特等席もある。