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斉藤アイさん インタビュー編 第4話
暑さ寒さも厳しいけれど
海・山・里の幸に恵まれた北陸で
「わたしらしく」暮らしている
魅力的な女性に会いに行きました。
女優を目指していた20代を経て、ヨガと出会い、結婚を機に福井県大野市へ。
大野の好きなところは「水がおいしいところ」だそう。
1981年6月20日うまれ 岡山県出身。
斉藤アイさん カタログ編
第1話「女優になるんだ!」
第2話「インドで怒り大爆発」
第3話「つるつるぴかぴかだったから」

第4話「究極のオーガニック」
———アイさんはどんな休日を過ごしてますか?
休日はあんまり外に出ないです。
掃除したり片付けしたり…。最近ようやく廊下が片付きました。
———趣味の時間は?
ほんとに無趣味なんですよね〜。
ヨガが趣味ですかね。笑
———毎日ヨガしますか?
ヨガというか、朝起きたらベッドの上でごろごろしてます。
ダンスで身体を故障させた時、朝思うように体が動かなくて、それを和らげようとヨガを始めたようなところがあるから。
寝転んだまま足をストレッチしたり開脚したり、首の後ろを伸ばしたり。
それで、座りのポーズになっていって…。
夜寝る前よりも、朝起きてからのほうが多いですね。
夜はバタンキュー。笑
———一日の中で好きな時間は?
朝起きて、ゆっくりと白湯をのむ時間!
ゆっくりからだに染み渡っていくのを感じてます。
大野は水道水でもおいしいからありがたいですね。
白湯はどんなときでも飲むんです、忙しくても慌てていても。ゆっくりとできるのは週に2、3回かな。
意外と朝起きれないタイプなので。笑
でも朝は大好き。
ちゅんちゅんと鳥が鳴いて、朝靄が流れているときにカシャッとコンロに火をつけて、お湯を沸かす。
すきな時間です。
———「大野の水は究極のオーガニック」と言っていましたね。
オーガニックの定義を無視しているんですが、大野の水は山に積もった雪がとけて流れて地下にたまり、それが地表に溢れ出ている、なにも手を加えられていない、水道局を通っていない、人工的ではない「ナチュラル」という意味で究極のオーガニックだなと。
雪が少ないと水も少なくなることがあるそうですよ。
———Cinq symphonieの服はどうでしたか?
すごく肌触りが好き!
麻と綿とウール。化学繊維はほとんど使ってないですよね。
すごく気持ちよかったです。
ウールはぜんぜんチクチクしなかったし!
さらっとしてテロンとしてる!これ着て旅に行きたいですね。
黒いトップスはビクトリア調ですごく仕立てがきれいで、すごく好き!
ウール100%なのにチクチクしなかったし、しなやか。
この巻きパンツはいろんなところに着て行きたいです。紅葉狩りとかおでかけが似合うかな。
ヨガパンツっぽい広がりのパンツを普段着で着るのは初めて! 新鮮でした。
大きな編み柄のベストも初めての挑戦でした。
サルエルパンツを履くのも今日が初。今まで着たことなかった。
生地のテロンとした感じが気持ちいいです! 夏も着れちゃうかも。
このパンツは生地感がなんとも言えず気持ちよかったです。
ジーンズのような染め、藍染めですね、これもいいですね。
コーデュロイのシャツは形がすごくかわいかった!ちょっとかしこまった打合せとかに着ていくと、「いいもの選んで着てる感」が垣間見えて素敵なおとなに映りそう。
これは近所をお散歩したり、友だちとランチしたりするときに。
スカートの形がロケット型で動きにくいのかな?と思っていたんですが、思ったより動きやすかった!
これは少年のようだった。笑
でも、しっくり。そでの長さが少し長めなのもかわいくて、いい感じでした。
どれも、肌触りがよくて形もかわいい!
———Cinq symphonieの洋服たちはものすごく生地にこだわっているんです。
だからか! 綿の感じがほんとに気持ちよかった。いい素材の服は長持ちしますよね。
———アイさんの思う北陸の良さって?
食べものがおいしいところ!
金沢行っても、どこへ行ってもおいしい。
水がおいしいから米がおいしくて酒がおいしくて、育つ魚や野菜もおいしいのかな。
調味料もいいですね!
———いろんな県に住んでみて、「人」はどうですか?
沖縄と北陸では、ぜんぜんちがいますね。北陸のほうが考えが深い人が多いと思います。(旦那さんは深海。笑)
たとえば、沖縄の人に相談すると、「だからよ〜」と賛同しているかどうかよくわからない独特の相づちでおしまい。
それが北陸はないなーと思います。一緒に悩んで考えてくれるからありがたい。
———県外からご友人が尋ねてきたらどこを案内しますか?
まずは大野市内の水がきれいなところを案内します。ほかのところを知らないというのもありますが。笑
撮影でまわったところは全部好きですね。
あとは、越前海岸をドライブしたり、お魚食べに行ったり。夕陽が丸見えのオーガニックなカフェにも立ち寄るかな。
———北陸の暮らし、楽しんでますか?
はい! 最近は特に楽しめるようになりました。結局どこで暮らしていようとも自分次第だなと思ったので。
すこしヨガの話になりますが、ヨガがうまれたインドの環境って日本とぜんぜん違って、直射日光とスコールと砂ぼこりもひどくて、歩いていたら牛のフン踏んじゃうような無法地帯なんですよね。
昔は今より飢餓とか飢饉とか戦争もあって国同士も争っていて、いつ死んでもおかしくない凄まじい環境で、ヨガはそんな環境であっても幸せを感じられるツールだったんだろうなと思います。
お釈迦様の教えも同じことじゃないかな。
大野に来て、とても勉強になってます。どう楽しむかは、自分次第ですね!
4回に渡りお届けしてきた、フリーヨガインストラクター斉藤アイさんのこれまで。
いかがでしたか?
次回は石川県金沢市で友人と2人でかわいいカフェ「niginigi」を営む嵐敦子さんにお会いします。
お楽しみに。
北陸謳歌 第1回:撮影協力地
DETAIL fitスタジオ(福井県福井市木田3-3113 http://www.detail.ne.jp/body/studio.html)
武家屋敷 旧内山家(福井県大野市城町10-7 TEL.0779-65-6122)
平成大野屋(福井県大野市元町1-2 TEL.0779-69-9200 http://www.h-onoya.co.jp)
うおまさcafé(福井県大野市明倫町9-10 TEL.0779-66-2745)
御清水(福井県大野市泉町5-4)
奥越ふれあい公園(福井県大野市篠座70-46)
ご協力ありがとうございました!
取材・文:吉田知奈(あわら市出身)写真:前田 龍央(福井市出身)
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